今日のテーマは「具体的な模様がけっこうすき」
鍛金をしているので、仕事的には器を作るのが主なんで、そこに具体的な模様を表現するのはちょっと苦手なんですが、色々と考えて糸鋸で透かしたり、シルエットで表現したり、打ち込み象嵌や切り嵌め象嵌など、自分でも出来る象嵌で模様を入れたりします。
打ち込み象嵌とは、薄い地金を思う形に切り、それを器に鑞付けしてひっつけ、たたいて埋め込みます。切り嵌め象嵌とは、思う形を糸鋸などで抜き、抜いた物と同じ形の物をつくり嵌め込みます。器と嵌めるものを別の地金を使うことで模様になります。
今日のテーマは「煮色が好き」
煮色とは、金属の表面の仕上げの方法です。金属を緑青と硫酸銅を溶かした液のなかでグツグツ煮込むとその金属が持っている色に発色します。銅なら赤、黄銅なら山吹色、黒味銅なら黒、など。
うまいことやらんとむらが出たりくすんだ色になるのですが、ばしっと決まった色になるとほんとに嬉しいです。
FBの試みですが、せっかくなのでこちらにも載せます〜。
版画家の三浦茂樹さんからご指名いただきました。
5日間にわたり、3作品ずつ投稿。新しい作家さんを指名してアートの輪がどこまでひろがるか?なプロジェクトです。
だいぶ前に指名していただきました。作り手としてまだまだ未熟なので投稿するような作品が有るのか?と考えこみましたが、せっかくの機会なので、やります。3作品×5日間。自分なりにテーマにわけました。これが時間かかった〜。いままで作ってきたなかで、振り返って、好きやなと思うことを。
今日は、「鑞流し象嵌が好き」というくくりでまじめにつくった3作品。
「鑞流し象嵌」とは、銀鑞という銀と亜鉛などでできていて、銀よりも低い温度で溶ける合金です。この銀鑞を炎で熱して溶かし、形作った器にひっつけ、模様にします。なかなか思うように模様にはなりません。でもその思うように模様にならない感じが情緒的で好きです。
日時: | 2015年3月2日(月)〜10日(火) 平日13:00〜19:00 土・最終日 〜17:00 3月8日(日)休廊 |
場所: | GALERIE CENTENNIAL ギャラリーセンティニアル 大阪市中央区大手通1−1−10#102 地下鉄 天満橋④号出口または谷町4丁目④号出口 京阪 天満橋 下車徒歩10分 |
公式サイト: | http://www.14thmoon.com/ |
いま、「愛しき今様 文房四寶展」というグループ展に出品しています。
大阪天満橋にあります、ギャラリーセンティニアルにて、陶芸と漆芸と金工の計8人のグループ展です。
ギャラリーのオーナーさんが文房具を愛でるのがお好きらしく、企画されました。
作家の作品に混じり、骨董の品も展示され、しつらえも素敵です。
桃の節句ですね。おひなさんを鑑賞しに大阪のマダム達が楽しげに歩いておられます。
我が家も昨日出しました。
6日以降は陶芸の稲澤さんがとっても美味しいお煎茶を入れてくれるかも・・・!?